ヘタフェに移籍した久保建英選手はオワコンなのか？指摘されるフィジカル問題を考察
名門レアルマドリードと契約し、ジレディーヌ・ジダンからもレアルの未来と将来を期待される久保建英選手ですが、最近はパッとしません。
マジョルカからビジャレアルへ出世移籍のように思えたものの、まともに起用してもらえず、下位チームのヘタフェへ移籍。
ヘタフェならマジョルカのように、久保がチームの中心になって、また立て直せるのでは？という期待もありましたが、ベンチスタートの日々が続いています。
現在は新チームでも、ビジャレアル時代から指摘されていたフィジカルの問題がまた再燃している状態。
久保選手はこのままオワコンとなってしまうのでしょうか？
技術は間違いなくリーガでもトップクラス
久保建英選手の技術はリーガでもトップクラスである事は間違い有りません。
レアルマドリードでの練習、マジョルカ所属時の試合でも散々見せつけてくれたので疑いようがないですね。
ドリブルやトラップ、視野の広さ、どれをとっても一級品だと言えます。
ダブルタッチ等の華麗な技ももちろんですが、トラップひとつで相手の重心の裏を取り一気に抜き去る技術は惚れ惚れするぐらいです。
技術面で物足りないところは直接フリーキック
久保建英はクロスの質も、コーナーキックの質も高いと思います。
ですが、リーガ挑戦のこれまでの試合の中で、やっぱり物足りないのはゴールを狙う直接フリーキックですよね。
そこまでの数を蹴っていないという事もありましたが、狙えるチャンスは何回もありました。
でもリーガで久保選手が直接フリーキックを決めたことはまだありません。
正直、2・3本直接フリーキックのゴールを決めていたら、今の状況は異なっていたかもしれません。
なぜ、直接フリーキックを決めていたら状況が変わるの？
これは、少したられば論となりますが、メッシやクリスティアーノ・ロナウド等の超一流選手は、ドリブル、パス、シュート、視野の広さの全てにおいて一級品ですよね。
そこに加えて、直接フリーキックでのゴールも量産できるという強みがあります。
直接フリーキックのゴールそのものも当然評価されますが、それだけではありません。
直接フリーキックのゴール率が高ければ、相手チームに「ゴール前で下手にファールできない」という恐怖感を与えることができます。
ここでファールしたら直接フリーキックを決められる・・。
一瞬でも頭によぎるだけで、寄せが半歩遅れ、簡単に足を出せない、強く身体を当てられない。
ファールはダメだ・・。という意識が身体を硬直させてしまいます。
そうなると、攻め側としては、半身でかわしてシュートをうったり、スルーパスを出したりとプレイに余裕が生まれます。
心理的に攻め側がより有利になるという事ですね。
久保建英は通常のゴールでも、あと一歩！惜しかった！というシーンが沢山ありました。
直接フリーキックを何本か決めて、ゴール前での心理戦を有利にできていれば、もう少しゴールが増やせたのではないかと思います。
久保選手には直接フリーキックを決める技術はあるはず！
キックの精度を考えれば、久保選手には直接フリーキックを決める技術は必ずあると考えるのが自然です。
あとは、試合の場で決めきるメンタル、ゴール付近での直接フリーキックを任せてもらえる信頼度を高めていくしか有りません。
フィジカルの面が色々と指摘されていますが、フリーキックを何本か決め始めると、久保選手は一皮むける。
筆者はそうみています。
肝心のフィジカル面はどうなの？
久保選手フィジカルについては、プロトレーナーの木場克己氏が開発したトレーニングメソッド「KOBA式体幹バランストレーニング」で2016年から強化に取り組み続けています。
元々は2022年のカタールW杯をターゲットに6年計画での強化プランが組まれており、現在は発展途上という事ですね。
マジョルカに在籍中も、入団当初より身体がゴツくなったとSNSで話題になっていました。
横浜マリノスやFC東京時代の映像と現在の身体を見比べてもらえば、その差は歴然です。
久保建英のフィジカルはまだまだ発展途上で、上積みがあると思いますので、今後に期待しましょう。
ゲームの組み立てができないヘタフェでは久保選手は活躍できない？
筆者は久保選手が、現在のチームでポジションを取れない原因は、フィジカルの面というよりも、チームに問題があると思っています。
とにかく蹴って、走る。蹴って、競り合う。
そんな試合展開では久保選手の技術はいきてきませんし、身長の低さやフィジカル面の弱点が際立ってしまうだけです。
ゲームの組み立てがなく、まともなボール回しができないチームだと、メッシやクリスティアーノ・ロナウドでも苦労すると思います。
それでも、この2人なら打開してチームの勝利に貢献するでしょう。
残念ながら、久保選手はまだそこまでのレベルには達していません。
復活の鍵は、徹底マークを受けて、周りにスペースを与える選手になる事
メッシやクリスティアーノ・ロナウドなら、ゲームメイクがないチームでも打開できると書いた理由について書きます。
この2人なら相手チームに徹底マークされる事は間違い有りません。
場合によっては3人で潰しに来ることもありますよね。
こうなると、周りの選手にスペースが生まれます。
これはチームにとって非常に大きなメリットです。
さらにこの2人は周りの選手にスペースを与えるだけではなく、徹底マークを受けても直接ゴールを決めたり、フリーキックを決めるなどの活躍をしますよね。
ゴールを量産するという結果を出せるのが一番ですが、自身が得点できなくても、徹底マークを引きつけることで周りを活かし、チームを勝利に導く貢献ができればチームに必要な存在になります。
ぜひ、フィジカルを強化しながら、少ないチャンスでも存在感を示し、ポジションを取り返して欲しいですね。
将来レアルに戻れるように、久保選手の逆襲を期待しています！